2011年2月18日金曜日

郵便不正 笑顔「胸のつかえ取れた」村木元局?

 郵便不正事件で無罪が確定した厚生労働省の村木厚子元局長(54)が22日午前、東京?霞が関の司法クラブで記者会見を開いた。逮捕から1年3カ月、待望の職場復帰を果たした村木さんは「やっと胸のつかえが取れた気持ち。正直ホッとしました」と話し、晴れやかな表情を見せた。また、検察の信頼回復のために「これまでの体験を役立てたい」と述べ、最高検による捜査や検証を厳しく見守る姿勢を示した。【三木幸治】

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 村木さんは、茶色のシャツとスカート姿で会見に臨んだ。無罪の確定は、21日夜に主任弁護人の弘中惇一郎弁護士から電話で知らされたという。「『おめでとう』と言われ、初めて実感がわきました。本当にうれしかったです」。細川律夫厚労相からも職場復帰を依頼する電話が入ったといい、「仕事はどの分野でも構わない。一人の公務員としてできることをやりたい」と笑顔で語った。

 会見に集まった報道陣は約50人。村木さんはこの1年余りを「苦しかったけど、得ることも多かった」と振り返った。「周囲に自分を応援してくれる人がたくさんいた。『人の力』を実感した期間だった」と話し、家族とは拳を合わせて喜び合ったと明かした。長女からは「やっぱりホッとした」、次女からは「よく頑張りましたね」と声をかけられ、厚労省の同僚でもある夫は「明日から専業主婦がいなくなる」と笑っていたという。

 大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)の逮捕については「衝撃が大きく、まだ頭の整理ができていない」としたうえで、「非常に重要な問題だと感じる。この事件でたまたま犯罪が明らかになったというだけでなく、今の検察の問題点を把握し、それを修正するきっかけになれば」と話した。

 今後の検察については「私自身が経験したことが生きるようにしたい。厳しく温かく見守っていきたい」と語った。

 一方、会見に同席した弘中弁護士は「検察の自浄能力には期待できない」と指摘。「第三者の力を借りながら検察の病理現象全体にメスを入れて解明することが必要だ」と提起した。


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